越木岩神社 兵庫県西宮市にあります
祭神は明暦2年(1656年)円満寺の僧 教順が西宮神社から勧請した、蛭児大神(ひるこおおかみ、戎神)である。しかし、元々は当地にある甑岩等の磐座を祀ったもの。甑(こしき:セイロ)に似ていることから甑岩と呼ばれる。甑岩は岩社として祀られている。また、厳島神社の分霊も、いつの頃からか祀られている。
当地は、積み出し港の名を取った御影石(花崗岩)の産地としても有名で、徳川氏の大阪城修築(元和6年〜寛永5年:1620年〜1628年)の際、甑岩を石工が割ろうとしたが、割れ目から鶏鳴が湧き上がり、白煙が立ったため、作業を断念した、との伝説がある。池田備中守長幸(備中松山城主)の家紋が刻まれた当時の石の破片が付近に残っている。